一昨日、とても心が痛むニュースがありました。
動物保護施設の獣医、安楽死の薬を自分に注射 台湾
今日はこのニュースについて思うことを書きたいと思います。

ニュースのまとめ

1年ほど前に台湾の施設で働く獣医師が動物の殺処分を苦に殺処分と同じ薬剤を使い自殺。
成績が優秀でデスクワークも可能だったが捨て犬の世話の仕事を選択。
休み時間、休日も返上して動物の世話をしていた。
里親が決まるように工夫をしたが、里親が決まるよりも殺処分の数が圧倒的に多かった。
地元のテレビ取材を受け、それをきっかけに個人攻撃を受ける。
「私の死によって、捨てられた動物にも命があるということを皆さんに分かってもらえればうれしいです。(問題の)原因に対処する重要性を政府に理解してもらいたいです。命を大切にして」
と、遺書に書き、自殺。

台湾の各新聞社は政府を批判。

施設に動物を持ち込む人がいるから殺処分が存在する

まず、気になるのは本当に悪いのは政府?
台湾のペット事情や法律は全く知りません。
このニュースによると殺処分を廃止する新法が施行されたとあります。
それは大変素晴らしいことです。
しかし、避妊去勢の徹底や動物の遺棄、虐待などからの保護、里親募集制度の整備など、きちんと対策をしているのか気になります。
殺処分の廃止だけでは根本的解決にはなりません。

そもそも何故殺処分をしなければいけないかと言うと、誰かが動物を施設に連れてくるからです。
実際に殺処分を行うのは施設で働く職員になりますが、死に追いやった人は誰でしょうか?
その誰かは台湾でも恐らく飼い主か業者だと思います。
自分の責任を他者に押し付けているということになります。
こういった施設で働く職員の方たちは本来動物が好きで、何か動物に関わる仕事をしたいと志した人ばかりです。
最初から殺処分目当てで働けるような仕事ではありません。
毎日、辛さと戦いながら尻拭いのような仕事をしてくれているのです。
それを個人攻撃してしまうのはあまりにも残酷な話です。
お門違いも甚だしい。

飼い主個人個人が高い意識と責任を持ち、ペットと向き合うことが出来ていれば施設に連れてこられる動物はいない筈なのです。
それを政府が悪いと言い切ってしまうのはどうかと思います。
遺書にも『政府に』と書いてあったとありますが、新聞社の都合よく変えられていなければいいんですけど。
職員の心のケアをしてこなかった政府が悪いということになるのでしょうか。
何か違いますよね。

日本の施設では毎日のように処分が繰り返されています。
里親が決まって幸せになれる子はほんのひと握りだけ。
この現実を知って欲しいと思います。

獣医師の気持ちを想像する

ニュースで読んだ感じではこの獣医師は恐らく真面目でとても優しい人なのだと思います。
メディアに彼女が出た経緯は分かりませんが、恐らく動物達の力になればと思ったのではないでしょうか?
知ってもらうことで、処分された動物も自分の心も救われるかもしれないと期待したのではないでしょうか?

法律の施行を知りながら自殺してしまったという獣医師。
生きてもっと動物の力になって欲しかった。
死んでしまっては救えるものも救えません。

 

一頭でも多く、動物たちが本来の寿命が全う出来る世界になりますように。

 

 

 

 

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