クリスマスだ、年末だと世の中浮かれていますが、そんな時も変わらず保護活動を頑張っている方がいます。
里親を待っている動物たちが沢山います。
そんな動物たちのところにもサンタさんがやってきますように。
毎年クリスマスにはそう思います。

今日はキャロくん。

キャロくんはほぼうちの子と言っていいのですが、肩書きは永久預かりです。

キャロくんの飼い主は私の知人です。
大阪の中崎町にボランティアで運営しているカフェがあり、私も時々スタッフをしていました。
キャロくんの飼い主さんはそこの古くからいるメンバーの方です。
さらに正確にいうとその娘さん(高校生)が飼い主になります。

元々知人はうさぎを持て余している印象がありました。
何故かうさぎが怖い様子です。
特に噛みぐせなどは全くありません。
行動が怖いらしいのですが、うさぎらしい普通のことばかりのように思えて、『うさぎならそれくらいありますよ、と、伝えていました。
話を聞いているだけでしたが、飼育環境も突っ込みどころがちらほら…。
でも、うさぎに対する意識が高くない限り、こんな感じでうさぎを飼育している人は案外多いのかもしれません。

私がうさぎの活動をしていることを知っていましたので、時々『誰かうさぎ欲しい人がいない?』と言っていることも。
日本のペットの扱いは安易に飼いはじめ、安易に手放そうとする人が多く感じます。
私も保護っ子を抱えていますし、きちんとした理由がない限り簡単に引き取る訳にはいきません。
里親探しはなかなか労力がかかるものなのです。
うさぎがいるにも関わらず、猫の里親になっていたり、心配しつつ見守っている感じでした。

そんなある日、本当に切羽詰まった様子で『預かれる人でもいいんだけど…』と相談してくるようになりました。
事情を伺うと娘さんが語学留学でタイに行ってしまい、その間だけでも預かって欲しいとのこと。
やはりうさぎが怖くて最低限のお世話するのがやっとのようです。
丁度その頃は里親が順序よく決まり、少しゆとりのある時でした。
期間が決まっている預かりなら…、という訳でキャロくんはこやこやへやってきました。

よく分らないところに行ってしまうよりは少し手数が増えても自分の手元にいてくれた方が安心ですからね。
とはいえ、無条件で預かるわけには流石にいきません。

預かりに対してこちらから出した条件は

・預かりの間に去勢手術を行う(費用は負担してもらう)
・病気になった場合の医療費は全額負担してもらう
・もし、万が一の場合のことがあっても了承してもらう

この三点です。

沢山うさぎがいましたので日々のごはんやペットシーツなどの消耗品は一匹増える程度あまり変わりません。
少し甘いかも?とも思いますが、自分の良心とのバランスでこのあたりが妥当かと。
本当は同意書みたいなものを作ろうと思っていたのですが、まとめきれないうちに月日が流れて結局つくりませんでした。
そんな訳で2015年6月から預かりがスタートしました。
期間は娘さんが戻ってくる2016年の春まで。

キャロくんは今までほとんど病気をしたことがなく、一度目にできものが出来て取ってもらったくらいだったそうです。
ところが結構通院することになりました。

7月 予定していた去勢手術
8月 鼻涙管がつまり涙が止まらず、鼻涙管洗浄 体の割に鼻涙管が細い為再発の可能性あり
2月 斜頸 早めの対処で回復 回復後も少しよろけることあり 今後の再発が心配

ちなみにペットショップで購入したらしいのですが、既に大きく成長していて正確な年齢は不明。
3.4歳くらいとのことでした。
キャロくんを迎えて3年くらいなのでしょうね。
預かり期間中に5歳になったとして、これから病気が出てきやすいシニア世代に入ります。

飼い主さんは多忙で家を空けていることが多い方です。
猫も何故か期間中に一匹増えて2匹になっているし…。
斜頸が再発したり病気になった場合、手厚い看護は正直望めません。
返すことにだんだんと不安になってきました。

ちょうどキャロくんの預かりが始まったころ、結婚を前提に夫と交際も始まった時期でもありました。
夫と結婚=尼崎から阿蘇へ引越しになるのでキャロくんについて悩みました。
先に夫と付き合い始めていたり、キャロくんの預かり開始後、新たな保護が始まり、また保護っ子が溢れていたので、タイミングによっては預かっていないでしょうね。
既存のうちの子たちをつれて結婚することは了承してもらっていましたが、キャロくんは中途半端な状態でした。
専業主婦の予定でしたので、私の一存だけでキャロくんを連れて行けるか決めることは出来ません。

預かり期間が終了の2016年の春は色々なことが重なり、目の回るような忙しさでした。
ところが、飼い主さんからは何も言ってきません。
忙しくなったため、ボラスタッフにも入れなくなってしまっていましたので直接会う機会も減っていました。
飼い主さんも忙しかったのだとは思うのですが、少し無責任ですね。
でも、なんとなく予想はしていましたが。

そんな状況で悩みに悩んで夫にも相談したところ、キャロくんも阿蘇に連れて来ても良いことになりました。
ハッキリ決まったことで飼い主さんに連絡を取りました。
娘さんも帰国していましたが、勉学がさらに多忙となりうさぎの世話は厳しい。
一緒に阿蘇まで連れて行って貰う方が幸せに暮らせると思うとのこと。

とはいえ、『情が移ってしまったからうち子にします』とするのは、保護活動をしてきた身の上としては、納得がいきません。
預かり期間中もこちらから連絡を入れなければ、様子を聞いてくることもありませんでした。
飼い主さんの都合でキャロくんは振り回されていることになりますので、永久預かりとして、引き続き病気になった場合の医療費は負担してもらうことにしました。
看取りまで預かるのであれば医療費や経費、負担を考えると15~20万円くらいの予算が妥当だと思います。
でも、いきなりその金額を提示すると引いてしまうのは目に見えます。
どこまで支払って貰うかは悩みどころではありますし、実際病気になった時に支払って貰えるかも確証はありません。
そうなるとお互いの良心の問題になってくるのでとても難しいです。
結局同意書を作りませんでした。
この甘さ、保護活動されている方からお叱りを受けてしまいそうです。
阿蘇に移住する前に、忙しくてももう一度キャロくんに会いに来てほしかったですね。

さて、一緒に阿蘇に移ってきたキャロくんですが、尼にいた頃とはまるで別うさです。
尼崎にいた頃は、ケージの扉を開けても一歩も出ず、無理に出してもピューっと戻ってしまうくらいに引きこもり。
おびえるほどじゃありませんが、気配を消してひっそりとしている感じでした。
ケージの中でもあまり動かない。
お地蔵さんみたいとうさ友からも言われるくらいでした。
私も飼い主さんのところへ戻すつもりでいたので、感情はセーブ気味でした。

ところが今はへやんぽもしっかりと出てきて楽しむようになりました。
嫌なことがあれば『ぶぅー!』と怒ったり、嬉しかったら首を振って走り回ったり、感情豊かです。
ずっとここにいてもいいって、ちゃんとわかっているんですね。
少々おバカなところがありますが、そこがまた癒しになります。
幸い、こちらに移って来てから病気知らずです。

毎日キャロくんが楽しそうな様子を見て連れて来て本当に良かったと思います。

明日は初代うさぎのおねぇちゃんのお話です

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